一本松プロジェクト活動便り
昨年の秋
一本松プロジェクトの話が立ち上がった2013年秋、陸前高田を訪れました。
一関から車で向かいましたが、海に近づくと何もない光景が広がります。
元々の町がどのような状態だったのかがわからないので、「ここは元から何もなかったのか?」と一瞬錯覚してしまいましたが、近づくと家の土台だけが残されており、ここに生活があったことを改めて意識させられます。
写真は、津波で残った建物です。屋上の、更に上の部分に「津波到達水位」というプレートがつけられていました。
津波の凄まじさを語る、曲がった鉄筋。
写真は道の駅高田松原。建物は残っていますが、中は全て抜け、曲がった鉄筋が津波の凄まじさを語っています。
正直なところ、こうして訪れて写真を撮ることに、かなり躊躇いを感じていたのも事実です。現地を案内して下さった方にそう告げると、「いいんです。写真を撮って、周りの人に伝えて下さい。忘れないように訪れて下さい。」と言われ、心の中につかえていたものが、すっと軽くなったように思いました。
様々な形の復興支援がありますが、私たちはこのような形で、少しずつではありますが、陸前高田市の学校環境支援に努めていきたいと思っています。